青春

スケボーで何かが変えられると信じていた~「mid90s」ネタバレ感想~

スケボーというのはただの遊びやスポーツではなく、ライフスタイルそのもの。ストリートファッションや反体制的な価値観とも結びついていて、スティーヴィーのような少年にとっては「自分とは何か」を丸ごと説明してくれるパッケージのようなものです。
コメディ

どの時代にも、子どもがいた~「ジョジョ・ラビット」感想~

彼がナチスなのはこの時代のドイツに生まれたから。彼がヒトラーに憧れるのは、周りがそう仕向けたから。環境がすべてであって、彼の責任じゃないってことは、映画を見れば一発で分かります。
ドラマ

ジャック・ケルアックの道を、ハーレーで駆け抜ける~「ザ・バイクライダーズ」ネタバレ感想~

モーターサイクルクラブを題材にした写真集に着想を得て、架空のクラブ「ヴァンダルス」の結成から衰退までを描いたストーリーです。メンバーは皆けっこういい年したオッサン達なんですが、何だか青春の儚いきらめきを感じさせます。
アドベンチャー

ドン・キホーテの愛を叫べ~「MUD」ネタバレ感想~

人を殺して指名手配されているというマッドは、誰がどう考えても危険な存在なのですが、エリスは彼が「すべては愛する女性のためにやったことだ」と言うのを聞いて彼に肩入れするようになります。
サスペンス

宇宙のように静か…そして空想が広がる~「ガガーリン」ネタバレ感想~

本当の意味での「home」として、私たちが心の拠りどころにしているのは、こうした共同体の記憶や思い出なのだと思います。自分がどこかに属していると感じるとき、その核にあるのは物理的な建物ではなく、今ではもう目には見えない場所や時間です。
ラブストーリー

お願いだから、僕だけを見ていて~「her/世界でひとつの彼女」ネタバレ感想~

つまり、サマンサは100%どっぷりとセオドアの世界の住人なのです。セオドアのために生まれた彼女には、自分独自の世界というものがない。セオドアの世界から学び、セオドアのためだけに思考する存在。セオドアにフルでコミットし、それを何ら不自然とは思わない恋人です。
近未来SF

あなたが本当にほしいものは何ですか?~「アセスメントー愛を試す7日間」ネタバレ感想~

そのやり方は陰湿、かつ徹底的。名目上「査定官」を名乗る女性・バージニアは、無機質な態度で通りいっぺんの質問をして、各種の検査をして一応穏やかに初日を終えますが、もう2日目からはエンジン全開でフルスロットルです。
ドラマ

足掻く奴らを笑えー「ロープ~戦場の生命線~」ネタバレ感想ー

「ロープが無いなら、ホームセンターに行けばいいじゃなぁ~い♪」とか言わないであげてください。ここは紛争地帯なので。彼らにとっては、これが当たり前。文句も言わずに、ただ粛々と行動し続ける姿が泣かせます。彼らはやってられないという気持ちを押し殺し、シニカルさや悪ふざけでその日その日を乗り切っていくのです。
サスペンス

あれ?君たち、ひょっとして何か怒ってる?~「ザ・メニュー」ネタバレ感想~

一見したところはワンシチュエーションスリラーですが。これが笑いに見えないのは、あなたが“彼らの側”、つまり奪う者だからかもしれません。 最近見た映画だと「ソルトバーン」がこれに近い雰囲気だったような。 確実にそこに立ち昇っているのに、奪う者たちは与える側の反逆の狼煙を、それと認めようとしない。 だって自分たちは特権階級だから。そういう気分に浸りきって、危険を察知する本能が鈍ると、こういうことになりますよ、と。
ドラマ

悲しみは、長い時間をかけて届く手紙~映画「雨の日は会えない、晴れた日は君を思う」ネタバレ感想~

とても抒情性があって美しい邦題ですが、実は原題はまったく正反対なイメージの「Demolition(破壊)」なんですね。 この場合の「破壊」は、映画「ファイト・クラブ」でブラット・ピットがやっているアレです。今のクソみたいな人生を徹底的に破壊して、新しいものを創造する。 ブラピがやってるのはほぼ破壊のみで、映画のテイストもだいぶ違いますが…… 描き方が違うだけで、「ファイト・クラブ」と「雨の日は~」は、ほとんど同じテーマを扱っていると思います。